UnderBridge@ディベートブログ

英語ディベートに関するブログです。初級者向け資料、大会感想、etc… 暇潰し程度にご覧下さい。

【論題分析】HPDU連盟杯全国大会2020

こんばんは。新型コロナウイルスの影響で、文化祭が延期になったせいでなかなか引退できなくなってしまったUnderBridgeです。

僕の身の上話はどうでもいいのですが、とにかく1日も早くこの騒動が収束してくれることを祈ります…

 

 

さて、約1週間が経過し、いい感じに記憶が薄れてきた頃なのですが、HPDU連盟杯全国大会の論題分析を書いてみようと思います。そろそろアカデの方の記事も書いてみたいのですが、そちらは更に記憶が薄れているので…()

ただし、今回は想定以上に難易度が高かった(実は神奈川県大会の方が難しい…?とか思ったりもしていますが)ので、自分の書いていることが正しい、という自信はあまりありません。

ですので、他の高校生の方などが同様のものを書いて下さることを強く望みます。僕の視点(正確にはうちのチームの視点)のみになってしまうとあまり良くないと思うので。是非(おそらく延長しそうな)休校期間を活用してもらえればと思います。

 

 

 

分析に入る前に、今回、自分たちがプレパでどのような戦略(というほど凄いものでもないですが…)を参考まで示しておきたいと思います。

 

【プレパの時間配分】

0分~3分30秒:個人で考える(論題解釈を確認する必要があればする)

3分30秒~10分:意見の共有/すり合わせ、1st Speaker(PM/LO)が言うべきことを決める

10分~17分:2nd/Reply&WhipでClashの想定、2nd(DPM/DLO)が言うべきことを決める(※1st Speakerはひたすら原稿作成、残りの人で思いついたAnalysis/Illustration等があれば渡す)

17分~20分:各自作業(原稿作成など)

 

今回、僕たちは各自の家から参加したので、17分以降はテキスト上でやり取りするしかなかったため、できる限りこの時間通りになるようにしました。本当はもっとClash詰めたりしたいですけど、まあ仕方ないです…。

この方法でやるメリットとしては、1stが十分に立論を書くことができるという点かと思います。立論がしっかりしていないと、いくら反論が強くても意味がないですし…

ただその代わり、このプレパを成立させるには、1st以外の人がしっかりアイデアを出すことが必要です。今回のチームでは幸いその点は心配なかったのですが(毎度2nd/ReplyとWhipの間で白熱した議論を繰り広げていたので(笑))、この辺りは各自の得手不得手を見て調整した方が良いと思います。

いずれにしても、1stがきっちり原稿を書けないことにはディベート自体が成立しないので、その点は是非配慮しながら考えてもらえれば良いと思います!

 

 

 

前置きが長くなりましたが、本題に入ります!

(※難易度の評価は主観です)

 

 

【Round 1】難易度:★★★★☆

THW abolish the Olympic Games.(本院は、オリンピックを廃止する。)

(Opp.:Lose)

 

イムリー…かもしれませんが、「東京五輪」を中止するという旨の論題ではありません。

ちなみに、今年のWUDC(World Universities Debating Championship:大学生の英語ディベート世界大会)のRound 4(WUDCの予選は全9試合)で出された論題でもあります。

 

両サイドともに、難しいのは「なぜ五輪なのか」というところだと思います。というのも、五輪を廃止したとしてもW杯や世界選手権は残るからです。

Gov.側の方針として「スポーツの大会は全て廃止!」みたいにすることも出来なくはないですが、これを示すのは相当難しいと思います。

パラリンピックに関しては、五輪と一緒に廃止、と考えた方が妥当なのでしょうか…?微妙に理念が違ったりするので、何とも言えないところではありますが…。まあ、少なくともパラリンピックは1972年以降に関しては、五輪開催直後に実施していますし、五輪開催に対するデメリットはパラリンピックにも関係してくるとは思います(参考までに、パラリンピックに関するリンクを掲載しておきます)。

www.jsad.or.jp

 

ではGov.側から行きます。

まあ、一番簡単に思いつきそうなのは「お金が無駄!」みたいな話ですね。東京五輪でもかなり開催費用が膨れ上がり(7000億円→3兆円)、問題になっていたのは記憶に新しいと思います。

このお金が本当に必要な人に回らない、みたいな話をしても良いのですが、「開催したら儲かる!」みたいなことを言われてしまうと、廃止前後でどのような差があるのかを示すのが若干難しい気がします…が、十分伝わる気はします。

また、もっと具体的に「やばそう」というイメージを想起させるには、リオデジャネイロ五輪の話を使うと良いと思います。

開催するにあたってお金以外の問題を具体的に上げるとすれば、「強制立ち退き」の話かと思います(東京五輪では話題になかなかならないと思いますが)。

詳細な説明は以下の記事に譲りますが、リオデジャネイロでは競技場建設やそれに伴う工事のため、スラム街に住む住民が強制的な立ち退きに遭っています。合意なく家を取り壊されるなど…悲惨な場ですね。

 

では、なぜこのようなことが起きてしまうのでしょうか。以下の2点から分析してみます。

①五輪の立ち位置

それは、五輪が「国力」を示す道具として使われているからでしょう。「国力」という概念も曖昧ではありますが、招致国の威信をかけて行われるものだから、という風にかみ砕いておきます。

五輪の成功のため、政府はあらゆる手段を尽くす…はずです。一般に、その政府を支持しているのは五輪のことを楽しみ、と待つことができる中流階級以上の人でしょう(over-simplifyしているとは思いますが、便宜のためにこのように説明させて下さい)。そこで、少数派であり、発言力の弱い貧困層を搾取し、その人権を無視したような政策が取られる訳です。

ここから先は発展途上国に限定された話になるかもしれませんが、安定した生活を求めて中心都市(特に首都)には人口が過剰に流入する傾向があります(東京も同じと言われれば同じですが、状況の深刻さは異なります)。そのため、地価が上昇し、安全な住居を購入できない貧困層はスラムを形成します。オリンピックでは、もちろん首都周辺は会場になるでしょうから、新たな競技場の建設のために住処を追われる、というケースもあるはずです。

②五輪の性質

W杯や世界選手権と異なり、五輪ではたくさんの競技が一度に開催されます。そのため、それまで盛んでなかったスポーツの試合を開催するために新たに競技会場を設営するなど、手間が段違いに大きい…はずです(世界選手権であれば、既存の設備で開催できる場合にのみ招致するなど、新たに生じる負担を最小限にすることができます)。

また、首都以外にも競技会場は設定されるでしょうから、そこへの輸送を行うための新たな道路の建設、また各地での競技場建設…その全ての場所で、上記に示したような搾取が行われるとすれば、おぞましい話になります。

 

このように、五輪というもの自体が構造的に搾取を起こすものである、という風に説明できれば強いと思います。もちろん、ここまで示してきた話はかなりコンテクストを限定したものになってしまっていますが、「発展途上国は今後の地位向上のためにも開催したがる」「先進国であってもスラム街は存在しており、搾取に遭っている」という風に補足することはできるかと思います。

まあ、あとは作った競技場が無駄になる(いわゆる"white elephant"ですね)という論も立てられると思います。盛んでもないスポーツのための会場なので、維持費ばっかりかかってしょうがない…など。こちらは割愛させて下さい。

dot.asahi.com

www.huffingtonpost.jp

 

 

長くなりましたが、次にOpp.側について。

ここが個人的に苦戦したところなのですが、「五輪ってなんで必要なの…?」と考えてみると、意外と難しかったりします。五輪のユニークネスとは…?

是非考えた上で、以下の内容を読んでもらいたいです。

 

立てられるかな…?と思った論を箇条書きで挙げていきます。

・国際協力

オリンピックは「平和の祭典」と言われます。オリンピック憲章を少し読んでみると良いかもしれませんが、オリンピズムの精神としては、「相互の尊重」といったことが挙げられています。

世界選手権等は文字通り「競う」ことが目的ですから、五輪はスポーツを通じて相互理解を育む、という意味ではuniqueと言えそうです。

・スポーツ振興

 W杯単体では、どうしても注目されにくいスポーツもあります(フェンシングなど…?)。

オリンピック/パラリンピックの際は、メディアも出場する選手の特集を組んだりしますし、認知度を上げるためには大きな役割を果たしています。

 ・Minorityの盛り上がり

 自分の所属するコミュニティーの人物(ヒスパニック系など…)が活躍すると、勢いがついたりします。それまで言わば「差別」していたような人々の良さを認めたり、といったところでしょうか。実際、LGBTコミュニティーの中にはオリンピックを契機としようとしている団体もあるようです。

ironna.jp

・経済効果

一番ベタな議論である気はしますが、漠然としてしまいがちなので立てにくい気もします。

短期的には建設業が盛んになることによって失業者が助けられる(+その間に手に入れたスキルを活用し、五輪後も安定して雇用につける)、長期的には観光業の発展(外国人向け施設の増加、五輪中のパフォーマンスによる関心の獲得)などでしょうか。

・各国の盛り上がり(?)

国民もアスリートも「4年に1度」という一大祭典に希望を持つ…とか。Enjoymentになったり(「○○の文化を知りたい!」「日本のいいところを知ってもらいたい!」など)、目標になったりする(「○○五輪でメダル取る!」「ワシは東京五輪まで生きる!」など)のではないでしょうか(雑)。

・設備の活用(あくまでGov.への対抗策程度)

都市のよって大きく異なりますが、きちんと設営した施設を活用することは可能です。

ロンドン五輪では、選手村の一部が貧困層向けに販売されるなど、特に有効的に活用されているようです。

hotnews8.net

 

Gov.側と比較するととんでもない雑さですが()、Gov.から提示されるharmを最小化しつつ、「長期的にみたらOpp.が…」という風な戦略で行くと良いのかもしれません。

まあ、Opp.で負けたのであまり偉そうなことは言えませんが(経済効果以外の内容をごちゃ混ぜにして使いました…)。

 

 

いずれにしても、この連盟杯のパンフレットに掲載されていたHPDUチーフジャッジの小野暢思さんのお話にもあるように、このような「ファクト」を知っておくことはなんだかんだで重要な気はします。

もちろん、論の立て方等を身につけることも重要ですが、ファクトを知ることでディベートと実社会の繋がりを感じることはできると思います。また、単純に論を立てるためのAnalysisを手に入れることもできるかもしれません。

もちろん、勉学との両立が求められる中高生が一日中BBCを見ている訳にはいかないので(笑)、ディベートが終わった後、その論題に関する事項を調べてみる(fat taxって成功したの?国会のfemale quotaってどこで導入されているの?などなど…)と良いと思います。また、時間があるときに、自分の興味のある分野について調べてみるLGBT movementの現状って?ポピュリズムってどうなの?などなど…)のも良いと思います。

また偉そうに語ってはいますが、この部分は自分には足りていなかったと反省しているので、これを読んで下さっている皆さんには是非実践して欲しいですね…

まあ、ディベートとの付き合い方は人それぞれで良いと思うので、別にこれが絶対であるとは全く思いませんが。

 

 

 

【Round 2】難易度:★★★★☆
THW prohibit criminals from publishing descriptions of their crimes.(本院は、犯罪者が自らの犯罪の記述を出版することを禁止する。)

(Opp.:Win)

 

CJS(Criminal Justice System:刑事司法制度)に関する論題は比較的好きなので、個人的には少し盛り上がっていました(できるとは言っていない)。

Opp.だったので比較的すらすら思いついたのですが、もしGov.側だったらダメだったかもしれませんね…と考えると怖いラウンドではありました。

この話題関連で有名なのは「元少年A」でしょうか。以下の記事に概略が記載されていますので、よろしければ。

ironna.jp

 

 

Gov.側から行きます。アクター(登場人物)別に説明した方が分かりやすいので、分けて説明します(アクター目線での損得ではなく、アクターに起こる現象ベースで分けています)。

①Victim(被害者)の視点

"description of their crimes"ということからも、被害者に関する描写がある可能性はあります(もちろん、ない場合もありますが e.g. 麻薬所持)。

この際に、「victimが再び危害を被るという話」ができます。なぜでしょうか?

被害者の名前が裁判やメディアなどを通じて明らかになる場合が多いですから、社会に知られ渡っています。Criminalが何かしら出版するとなれば、victiim本人ないしはその遺族が読まないにしても、再び記憶が蒸し返されてしまいます。

また、殺人事件を例に取れば、遺族からすれば自らの愛する人が殺される過程が赤裸々に描かれるわけですし、それが一生社会で流布されることになる訳ですから、精神的な負担は相当なものになるでしょう。

②Society(社会)の視点

真っ先に懸念されるのは模倣犯(copy-cat)でしょう。criminalが書いた本を読んだ人が感化されて、というシナリオです。

また、犯罪のglorification(美化)も挙げられると思います…が、このあたりの実例はあるのでしょうか…?(ざっと探した限りでは見つけられませんでした…)

③Criminal(犯罪者)の視点

publishするということは、お金(印税など)が入る、ということです。

ここで、crimeを使ってお金を得ること自体がunjustifyable(正当でない)、という説明をすることができるかと思います。

そもそも人の苦しみを使って利益を得る、という行為は直感的には良くないと思えるかもしれませんが、言語化して説明するのは少し難しいですね…例えるとすれば、職場での不当な搾取などでしょうか…

また、犯罪をしても問題なく生きていける(印税収入)、更には讃えられることさえある(→開き直る?)というような風潮を形成する…といった話にまで発展させることもできそうです。

 

また、視点を広げる、という意味ではFreedom of Expression(表現の自由)が認められるべき線引き、の議論をすることもできます。

他者に明白な危害がある場合などは、制限することが認められています(e.g. hate speech(まあcontroversialではありますが…))。

 

 

次にOpp.側について。

Criminal自身の言葉を知ることで、何が良いのでしょうか?おそらく、社会でdiscourse(議論)を起こすことができる、という点かと思います。

Criminal自身が犯罪をするに至るまでの過程や背景について語ることで、「犯罪を減らすにはどうしたらよいか」という議論の材料にすることができます。extreme poverty, domestic violenceなど…それらの情報を知り、criminal自身の視点を加えることで、施策を考えることができます。

なぜ現状集められる捜査情報などでは足りないのでしょうか?

ここは、criminal自身の視点がないこと、情報の受け手が警察/検察のみであり情報が非公開となってしまうこと(ある程度の情報公開はなされていますので、必ずしも正しいとは言えませんが…)、量刑を決めるための事務的なやり取りでしかないこと…などを指摘すると良いと思います。

 

また、Freedom of experssion(表現の自由の話をするとすれば、「他人に危害がない」ことを示せればOKです。もしそうであれば、規制する正当性がありませんので。

模倣犯については、「きちんとeducation受けてますよね?そんなに皆すぐ感化されますか?もし刺激が強すぎる等あれば購入規制はしますよ?」といった話、被害者の感情については、「descriptionを読まなければそこまでのダメージは負わない」といった話ができるかもしれません。

ここまで書いてきたように、個人的にはこのディベートは「被害者の感情」vs.「犯罪予防」という対立軸になりそう、と思っています。

 

余談レベルになりますが、上手くコンテクストを限定すれば、所謂政治犯に関する話もできるかと思います。

軍事政権などの抑圧的な政府の下で、反政府的な情報を流していたジャーナリストが逮捕されてしまいました…自らの正当性を示す際に使える手段が、まさにdescriptionをpublishすることです。

論題のメインのターゲットからは外れてしまう気がするので、これくらいに留めておきますが、THW grant the right to vote to prisoners.(本院は囚人に投票権を与える)といった論題にも適応できる考え方であるとは思います。

 

コンパクトに賛成/反対の立場の意見がコンパクトに纏まっている記事があったので、最後にご紹介します。

www.theguardian.com

 

表現の自由を規制するようなディベートは、少しGov.側は難しい気もします…が、今回のもので言えば、victim目線の話をしっかり説明すればなんとかなりそうですかね。

折衷策として、海外では「出版」ではなく、「利益を得る」ことを禁止しているところが多いようです。

 

このラウンドでは、あまり多くのアクターの話をすることが出来なかったということもあり、反省を込めて細かく記載させて頂きました。

ここまではかなり筆が乗っていますが、ここから先は書く量が徐々に減っていくと思います…ご了承下さい。

 

 

 

 

(※R3以降は後日追記予定)

 

【Round 3】難易度:★★★★☆

THBT the state should not subsidize art.(本院は、国が芸術に助成金を与えるべきではないと信じる。)

(Gov.:Win)

 

 

【Round 4】難易度:★★★★☆
THBT feminism movement should oppose affirmative action for women.(本院は、フェミニズム運動は女性に対するアファーマティブアクション積極的差別撤廃措置)に反対すべきだと信じる。)

(Opp.:Win)

 

 

【Quarter Final】難易度:★★★★☆
THBT humanitarian aid does more harm than good to active conflict zones.(本院は、紛争が活発な地域への人道的支援は益よりも害をもたらすと信じる。)

(Gov.:Lose (0-3))

 

 

【Semi Final】難易度:★★★★☆
THW prohibit corporations from sponsoring academic research.(本院は、企業が学問的研究を支援することを禁止する。)

 

 

【Grand Final】難易度:★★★★☆

THW ban private property.(本院は、私有財産を廃止する。)

 

 

【閑話休題】部内でのコミュニケーションツール

こんばんは。長時間机に向かったのが久しぶり過ぎて、HPDUで足を痛めたUnderBridgeです。いい加減勉強にフォーカスせねば…

 

というわけで引退試合である(かもしれない)HPDU連盟杯も終わり、漸く春休みを迎えた感じがありますが、そろそろ新年度ということで、それに関連したことについて少し。

 

 

今、部活内で様々な手段でコミュニケーションを取っていることだと思います。電話、メール、ハイテク化が進んでいればLINEなど…

そんな中、ディベート系の部活にお勧めしたいのは「Slack」です。

別に僕自身回し者でも何でもないのですが、この3年間Slackを使って部内でのコミュニケーションを取ったきた身として、お勧めできると思いました。

 

 とりあえずリンクを。日本語対応したのがおそらく2年前です。その頃から、広告などで目にする機会が爆発的に増えたと思います。

slack.com

 

Slackの特徴をいくつかリストアップしたいと思います(Discordとかも似た機能はあるようですが、そちらはあまり存じ上げないので、ご容赦下さい…)。

 

・1つの「ワークスペース」の中に、複数の「チャンネル」を設定できる。

トピック毎にグループを作ることができます。1つのグループの中に、トピック毎の小グループを作るようなイメージですね(言葉で説明するのが難しいので、もしこの説明で分からなければ上のリンクから調べて下さい)。

下の実用的な使用例とは別の話ですが、1つのLINEグループでまとめてしまうと、重要な連絡と雑談が混ざって流れてしまう、ということはあると思います。Slackであれば、「おしゃべり」と「連絡」のように、これらを完全に棲み分けし、視認度を上げることもできます。

LINEでこれをやろうとすると、トーク一覧の画面が埋め尽くされてしまいますね(笑)

<使用例>

・アカデの準備において、Aff.の議論を行うチャンネルと、Neg.の議論を行うチャンネルに分ける

・アカデの準備において、エビデンスのみを集めるチャンネルを作る

・試合での録音のみをアップロードするチャンネルを作る

・文化祭など、特定の行事に備えるためのチャンネルを作る

 

 

・集団でのやり取りはもちろん、個人間のやり取りにも使える。

「ダイレクトメッセージ(いわゆるDM)」の機能もあるため、ワークスペースに所属していれば、その中の特定の個人とやり取りすることも可能です。いちいち連絡先の交換をしなくて良い、という面では便利かと思います。

部活とは関係なく、「明日の宿題ってあったっけ…?」のような話をすることもできます。(まあこれはあんまりユニークネスがない気もしますが)

 

 

・Wordファイル等、文書のやり取りに最適化してある。

LINEだとファイルに保存期限があったり、表記が崩れたり…ということもあると思います。Slackでは表記は…残念ながら崩れることもありますが、他と比べてファイルのアップロードやダウンロードは明らかに行いやすいと思います。

資料を共有するときなどは便利かと思います。

 

 

・PCとスマホで使える。

…さあ、だんだん苦しくなってきました()

資料はPCで作るけど、やり取りはスマホで…みたいな需要にも対応できます。「LINEとかでもできる!」と言われてしまえばそれはそうなのですが、まあシームレスに、ほぼ同様の機能を使えるという意味では良いのかなぁ、とも思います。

 

 

 

…とまあ色々書いてきましたが、正直これくらいしか思い浮かびません()。

僕も別にSlackを完全に使いこなしている訳ではないので、Slackマスターの方がいたら是非アドバイスを頂戴できればと思います…

 

それでは~

【閑話休題】オンラインディベートのプラットフォーム

こんばんは。後輩に「せっかく休みなんだし、何か書いて」という最低な前振りを受けたUnderBridgeです。結局書いてますけどね…。

 

HPDU西日本オープンやHPDU連盟杯など大型大会での採用や、Mixideaなどの練習環境が普及により規模が拡大している、オンラインディベートについて少し書いてみようかと思います。

 

オンラインディベートの良し悪しに関しては様々な意見が出ているところであり、ディベート的な観点からも様々な意見が出ることは大事だと思います。この記事を、僕自身の意見を述べるものにすることもできますが、他の方が書いている内容と大差が無くなりそうなので、そのようなことをするつもりはありません。

ただ、インクルーシブな環境(誰もがアクセスできる環境)という面は考えながらやっていく必要はあるとは個人的に思っています。特定の人々だけのものになってしまうと、新規に参加したいと思っている方々のハードルが上がってしまう気はします。

(※現状を批判する意図はない、という点はご理解下さい。個人的には、現状が排他的になっているとは思っていません。)

 

 

 

そんな中で、少しでも「オンラインディベート」のアクセシビリティーを上げるためにも、ひとまずその手段について紹介してみようかと思います。

 

※以下、パーラメンタリーディベートの場合についてです。アカデミックディベートの場合は適宜改変しつつ参照して下さい。

 

 

<実施手段について>

Skype(/LINE)

最も無難かつ普通に便利です。Skypeは、アカデの練習試合では最もよく使われているものかと思います。LINEで実施するというケースも比較的よく聞きますが、両者の機能に大差はないと思いますので、Skypeを例に挙げて説明します。

 

[前提]

Skype/LINEのアカウントが必要。

・どちらの場合も課金せずともほぼ全ての機能が使える。

 

[試合前]

1. 参加者全員のSkype IDを収集する。または、代表者1名がグループを作成し、「他の参加者を招待」→「リンクを共有してグループに参加」へと遷移し、「リンク経由でグループを共有」をオンにする。そのリンクを参加者全員に共有する(参加者はリンクを踏むことで参加可能)。

2. 試合に関わる人(ディベーター、ジャッジ、観戦者など)でグループ(以下、「大グループ」と表記)を作る。同時に、プレパ用(準備時間用)のグループも作る。

 

[試合直前]

1. 参加者全員が通話に参加した状態で、大グループにおいて論題発表を行う。

※この時、用意したスライドの画面を映す形で発表を行ってもよいし(「画面を共有」を選択し、参加全員が同一画面を見られるようにする)、チャットで論題発表を行ってもよい。

2. 一旦大グループでの通話を終了し、プレパ用のグループにて準備を行う。

3. 試合開始時刻になったら、プレパ用のグループでの会話を終了し、大グループでの会話に移る。

 

[試合中]

・必要な時(ジャッジによる進行、ディベーターのスピーチなど)を除き、マイクはミュートにしておく。

・POIをする場合は、一時的にミュートを解除した上で行う。

・時間は各自で測る 。または、ジャッジや手の空いている人などが「画面を共有」を利用して、タイマーの画面を全員が見えるように映す(スピーチ時間を明確にすることができる)。

・参加者の顔は映してもよいし、映さなくてもよい。通信に不安がある場合は、全員顔を出さない、もしくは話しているディベーターとジャッジのみビデオを有効にする(アイコンタクトを取ることができる)。

・試合中、プレパに使用したグループを利用して、チーム内でのコミュニケーションを取ることができる。通話画面に現れる「チャット」のマークを押し、プレパ用のグループに行き、そこでテキストでチャットすることができる(例えば、付箋代わりに言ってほしいことを伝えることが可能)。

※この機能が使えるかということだけでもかなり差が出るので、この使い方を必ず共有しておく。

 

[試合後]

1. ジャッジは大グループを退出し、ジャッジのグループにて協議を行う(複数人ジャッジの場合)。

2. 準備ができ次第、通常通りコメントをする。

3.  試合終了後、プレパのグループなどを解散しておく(特に、内輪で複数試合をこなす場合、グループが増え過ぎないように整理をするため)。

 

[この方式でのメリット]

 ・時間を柔軟に調整できる(Asian短縮、NA短縮など変則的な時間の場合等)。

・音質の面では特に支障がない。

・工夫次第では、通信量を抑えることができる。

[この方式でのデメリット]

・全員がSkypeアカウント(及びその元となるMicrosoftアカウント)を所持している必要がある(とはいえ、比較的普及しているプラットフォームであると思われる)。

・全員のIDを収集する/リンクを共有するのが面倒。

 

 

 

 

②Zoom

大会での採用が多い方式です。ビデオを映すことができるので、不正防止という観点では使い勝手が良いのでしょうか。音質は良いです。但し、無料版では多少の制限もありますので注意が必要です。

 

[前提]

・Zoomアカウントの作成が必要。また、使用する際にはアプリケーションのインストールが必要(PC版では通話開始前、スマホ版では最初から)。

無料版のZoomアカウントでは、1回のセッションは最長40分となる。 会議に3人以上入った時点で、制限時間(40分)のカウントは始まる。

 ※スピーチ時間の途中に会議が強制的に終了されることもあるので、注意。

 

[試合前]

1. 会議をホスト(主催)する代表者1名が、ブレイクアウトルーム機能を事前に有効にしておく。(PC版の設定から「個人」→「設定」→「ミーティングにて(詳細)」と辿る。)

ブレイクアウトルーム…参加者を複数の部屋に分割することができる機能。各部屋に、手動で人を割り振ることができる(ホストのみ)。終了させられるのもホストのみ。ホストもいずれかの部屋に入ることが可能なので、ディベーターが会議をホストしてもOK。但し、トラブル等への対処を考えると、ジャッジがホストとなるのが好ましい。

2. 複数の会議(無料アカウントの場合)を以下のようにスケジュールする。この際、「ホストより前の参加を許可」をオンにしておき、「ミーティングパスワード」を無効にしておくと便利。また、個人ミーティングIDは使用しない。

[Ⅰ]論題発表&プレパ、[Ⅱ]試合、[Ⅲ]リフレク

※ホストが一番乗りで来るとは限らないので、「ホストより前の参加を許可」をオンにしておくことを推奨。

※40分という制限を踏まえると、この程度の会議数に分ける必要がある。形式によっては[Ⅱ]を2つ用意する必要がある。なお、有料アカウントが会議をホストする場合、会議は1つのみでOK。

※同じミーティングIDで、何度も同じ会議が再開できるようなので(但し30日以内)、上記のように[I]〜[Ⅳ]までの会議を設定する必要はありません。そのため、40分の制限に到達する度に同じミーティングIDを入力し続ければOKです。上記の方法は、区分けを明確にしたい場合のみ使うと良いかもしれません。(3/19 追記)

3. 取得したミーティングIDを参加者全員に共有する(どの時間にどのIDを使うかも明示しておく)。

4. 試合中のチャットの場所を予め確保しておく。(※1チームが3人以上の場合)

※Zoom上のチャットでは、全員または特定の1人しか送ることができない。また、同時に複数の会議室に入ることができないので、試合中に情報交換を行いたい場合は、事前にLINEなどで予めグループを作っておく。

 

[試合直前]※以下、無料アカウントの場合について

1. 参加者全員が[Ⅰ]の会議の通話に参加した状態で、大グループにおいて論題発表を行う。

※この時、用意したスライドの画面を映す形で発表を行ってもよいし(「共有」→「画面」を選択し、参加全員が同一画面を見られるようにする)、チャットで論題発表を行ってもよい。

2. ホストはブレイクアウトルーム機能を利用し、各サイドのプレパ部屋を作成する。

3. プレパ時間終了後、[Ⅰ]の会議を退出・終了し、[Ⅱ]の会議に移る。

 

[試合中]

・必要な時(ジャッジによる進行、ディベーターのスピーチなど)を除き、マイクはミュートにしておく。

・POIをする場合は、一時的にミュートを解除した上で行う。

※「手を挙げる」というそれっぽい機能もあるが、判別がほぼ不可能なので発言するべき。

・時間は各自で測る 。または、ジャッジや手の空いている人などが「共有」→「画面」から、タイマーの画面を全員が見えるように映す(スピーチ時間を明確にすることができる)。

・参加者の顔は映してもよいし、映さなくてもよい。通信に不安がある場合は、全員顔を出さない、もしくは話しているディベーターとジャッジのみビデオを有効にする(アイコンタクトを取ることができる)。

・チームメイトとコミュニケーションを取りたい場合、事前に作成したチャットを利用する。

 

[試合後]

1. 全スピーチが終了したら、ホストがブレイクアウトルーム機能を利用し、ジャッジ用の部屋を作る。

2. ジャッジのディシジョンが決まったら(もしくは会議が強制的に終了となったら)、[Ⅲ]の会議に移る(まだ決まらない場合は、再度ブレイクアウトルーム機能を利用する)。

3. [Ⅲ]の会議でコメントを終え、解散。

 

[この方式でのメリット]

・時間を柔軟に調整できる(Asian短縮、NA短縮など変則的な時間の場合等)。

・音質は良い。

[この方式でのデメリット]

・全員がZoomアカウント所持している必要がある。

・特に無料アカウントで会議をホストする場合、操作に慣れていないとかなり戸惑う可能性がある。

・通話品質の代償として、比較的通信量がかかる(そのため、大会本番を忠実に再現した練習でない限りは、ビデオをオフにすると良い)。

 

 [補足]

・ミーティングを開始したら、「詳細」→「ミーティング設定」→「接続時間を表示」をオンにすると良い(時間の目安となる)。

 ・有料アカウントがホストした会議の場合、参加者が無料アカウントであっても、会議時間は無制限となる。そのため、上述のように複数の会議に分けることなく、1つの会議で完結させることができる。

 

 

 

 

 

 ③Mixideahttps://mixidea.org/

最近急速に普及しているオンラインディベート専用のプラットフォームです。 ちなみに、アカデ専用のものもあります(https://academic.mixidea.org/)。

ディベートに最適化されていますので、機能性はかなり高いです。最近では、海外の大会や海外の大学の練習にも頻繁に使われています。日本の高校でも定期的な練習を開催しているところもあります。

 

[前提]

FacebookまたはTwitterアカウントでのログインが必要。Facebookアカウントの方が推奨されている。

※大会などで特別に依頼があった場合は、メールアドレスでのログインも可能。

(Mixidea運営者様よりご指摘を受けました。訂正してお詫び致します)

 

[試合前]

1. ユーザー登録を済ませた後、「Create Event」から指示に沿ってスケジュールをする。

※練習に参加するメンバーを限定する場合(部内での練習など)、「Invited」を選択する。または、Groupを予め作成し「Group Member」を選択する。

2. (Invitedの場合)ユーザーを招待する。招待されるユーザーも登録を済ませている必要がある。

 

[試合直前]

参加するイベントをクリックし、「Join Debate」から入る。あとは指示に従う(論題/形式の設定、チーム分けなど)。

 

[試合中]

試合進行やスピーチ時間の終了、POIの時間などはシステムの方で全て行われる。指示に従って利用する。

試合中のチャットも用意されている(右下のチャットマークをクリックし、自分のサイドのチャットを使用する)。

 

[この方式でのメリット]

ディベートに最適化されているため、非常に便利。

[この方式でのデメリット]

 ・Facebook/Twitterアカウントが必要。

・NA短縮(4,4,3や5,5,3)、HPDU連盟杯形式(5,5,5,4)等には対応していない(とはいうものの、スピーチ時間を早く切り上げるなどして対処することは十分可能)。

 

 

 

 

ここまで書いてきて、「目新しいことってほとんど何もないな…」とか思ってしまったのですが、ひとまず自分のためにも体系化した、という感じです。

それでは。

Zoomを利用してみました

(特に前置きも挟まず書きます)

実際にZoomを使用してみた感想等を書いたいきたいと思います。この後練習をされる方々、また実際に大会(PDA中学生大会/HPDU連盟杯全国大会)で使う方々などの参考にしてもらえればと思います。文章力が低すぎて、読み返してみたら何も伝わらない気がしましたが、まあ3.の部分だけ読んでもらえれば大丈夫です…

※HPDU及びPDAから配信された資料との重複も多いので、そちらも併せて確認することをお勧めします。

 

目次

1. 前提

2. 今回の利用方法と反省

3. 練習での利用について

4. 大会での利用について

 

 

 

《1. 前提》

・Zoomのリンクは↓です(しっかり日本語対応しています)。

zoom.us

・Zoomを利用するためには、Zoomアカウントの作成が必要です。以下の大会に出場する方は、Zoomアカウント名を

PDA中学生大会:「学校名」  [例:○○中学]

HPDU連盟杯:「学校名(話す順番・名前)」 [例:△△高校(1st 鈴木一郎)]

※但し、全員で1アカウントのみ使う場合は [△△高校(1st 鈴木/2nd 山田/3rd 山本/4th 岡崎)]のように表記

にしておくと、後々変える手間が省けます。

・Zoomを利用するには、スマートフォン上でもPC上でのアプリのインストールが必要です(スマホ版:利用開始の前提として必要 PC版:通話開始時にインストールを求められる)。

無料版のZoomアカウントでは、1回のセッションは最長40分となります。課金すればこの制限はなくなります。そのため、長時間のセッションを行うためには、複数のセッションを設定する必要があります。

但し、有料版の機能に相当するものを使えるアカウントで会議をホスト(主催)する場合、参加者が無料アカウントであっても、会議時間は無制限となります。

 

 

《2. 今回の利用方法と反省》

・部内での練習に使用。

・試合を行う大グループは、顧問に作成を依頼(現在、教育関係者向けに無料で有料版の機能が解放されている)。時間無制限で使えるようにするため。

・プレパのグループ(Gov.用、Opp.用)は自分で作成。

・自分自身はジャッジとして参加。

 

今回、自分が会議のホスト(主催者)ではなかったため、「ブレイクアウトルーム」の機能(3.にて詳述)は使用できませんでした。そのため、複数の部屋を設定することで代用しました。

今回、別の端末からであっても、一つのアカウントからでは複数の会議には参加できないということは分かりました(当たり前)。また、同時間にホストした会議の一方に参加してしまうと、「ホストより前の参加を許可」を有効にしていても、もう一方の会議は進行しないことも分かりました。

具体的に何が起きたのかを説明させて下さい。一旦誤ってGov.側のプレパルームに入ってしまったのですが、同時間にOpp.側から「会議に入れない」との報告を受けました。会議から抜けるには「終了」をタップする必要があったため、自分が抜けてしまうと会議自体が終了してしまうと思い、離脱することができませんでした。その際、PCからもアクセスを試みたのですが、「別の会議に参加するには退出して下さい」とのメッセージが出たため、Opp.側のチームには勝手にプレパ部屋を作ってもらうこととなりました。

後に、誰かにホストの権限さえ付与してしまえば問題ないということに気づいたのですが、自分が両方の会議をホストしようとしたあまり、問題が発生してしまうこととなりました。

また、試合終了後にブレイクアウトルーム機能を使ってみようと思い、自分で会議をホストして試そうとしたのですが、会議をスケジュールした時点でその設定を有効にしておらず、無駄な時間を過ごすこととなってしまいました…

更に、面白がって「全員をミュートする」を押してみたりしたのですが、(これもこのボタンを押すときに設定できますが)僕以外の参加者が自分でミュートを解除できない設定にしてしまい、本物の言論弾圧を体現してしまう結果となってしまいました…

余談ですが、40分の制限で結構あっさり切られてしまうので、注意した方が良いと思います。

 

こんな奇怪なトラブルを起こす人はそうそういないと思いますので、ここまでは笑い話にしてほしいくらいなのですが()、この経験から以下にモデルケースを作ってみました。

 

 

《3. 練習での利用について》

[全般的な注意事項]

会議をホスト(主催)する代表者1名が、ブレイクアウトルーム機能を事前に有効にしておく。(PC版の設定から「個人」→「設定」→「ミーティングにて(詳細)」と辿る。)

ブレイクアウトルーム…参加者を複数の部屋に分割することができる機能。各部屋に、手動で人を割り振ることができる(ホストのみ)。終了させられるのもホストのみ。ホストもいずれかの部屋に入ることが可能なので、ディベーターが会議をホストしても大丈夫です。但し、トラブル等への対処を考えると、ジャッジがホストとなることを推奨します。

会議をスケジュールする際は、「ホストより前の参加を許可」をオンにしておく。

※ホストが一番乗りで来るとは限らないので、オンにしておくことを推奨します。

「ミーティングパスワード」は無効にしておくと便利。

※盗聴されるかもしれませんが、恐らく困らないかと…

大会本番を忠実に再現した練習でない限りは、ビデオをオフにする。

※通信量使ってしょうがないですし、通信も遅くなりますし…本番だけにしましょう。

ミーティングを開始したら、「詳細」→「ミーティング設定」→「接続時間を表示」をオンにする。

※時間の目安にもなるので便利です。

・試合中のチャットの場所は予め確保しておく。

※Zoom上のチャットでは、全員または特定の1人しか送ることができません。また、同時に複数の会議室に入ることができないので、試合中に情報交換を行いたい場合は、事前にLINEなどで予めグループを作っておくと良いです。

・会議に3人以上入った時点で、制限時間(40分)のカウントは始まる。

 ※以下のモデルケースでは時間に余裕を持たせているのでおそらく大丈夫ですが、「ホストより前の参加を許可」している以上、ホストが入るよりかなり前に3人以上入ってしまう可能性もあります。この場合、スピーチ時間の途中に会議が強制終了されたりしますので、注意しましょう。

 

[試合中の注意事項]

・スピーチ時を除き、マイクは基本的にミュートしておく。

※ディベーターのスピーチの阻害することになります。

・POIをする際はミュートを解除し、発言する。

※「手を挙げる」というそれっぽい機能もありますが、ぱっと見では何も分からないので発言しましょう。

・ビデオは必要に応じて有効にする。

※アイコンタクトを取るために、ディベーターとジャッジのみビデオを有効にすることを推奨します。

・スピーチをしないディベーターや、観戦者などが画面にストップウォッチを映すと便利。

※「共有」→「画面」を選択し、PC/スマホ内蔵のストップウォッチを映す。手を叩く、等が難しいため、ディベーターとジャッジの共通認識が作れるので便利。

 

 

以下にモデルケースを示してみます。

無料アカウント(1回の会議は40分まで)での利用の場合

①複数の会議を設定する。この際、個人ミーティングIDは使用しない。

[Ⅰ]論題発表&プレパ

[Ⅱ]試合(PM~DLO)

[Ⅲ]試合(GW~GR)(※PDA形式の場合は[Ⅱ]のみで足ります。)

[Ⅳ]リフレク

取得したミーティングIDを参加者全員に共有する(どの時間にどのIDを使うかも明示しておく)。

③[Ⅰ]のグループに入り(ミーティングIDを入力して参加)、論題発表を済ませる。ホストはブレイクアウトルーム機能を利用し、各サイドのプレパ部屋を作成する。

④プレパ時間終了後、[Ⅰ]の会議を退出・終了し、[Ⅱ]の会議に移る。DLOのスピーチが終わり次第、[Ⅲ]の会議に移る。

⑤全スピーチが終了したら、ホストがブレイクアウトルーム機能を利用し、ジャッジ用の部屋を作る。

⑥ジャッジのディシジョンが決まったら(もしくは会議が強制的に終了となったら)、[Ⅳ]の会議に移る。

⑦[Ⅳ]の会議で話を終え、解散。

 

同じミーティングIDで、何度も同じ会議が再開できるようなので(但し30日以内)、上記のように[I]〜[Ⅳ]までの会議を設定する必要はありません。

そのため、40分の制限に到達する度に同じミーティングIDを入力し続ければOKです。上記の方法は、区分けを明確にしたい場合のみ使うと良いかもしれません。(3/19 追記)

 

有料アカウント、およびそれに相当する機能を持つアカウントがホストの場合、全てを一つの会議で行うことができます。

流れとしては、論題発表→プレパ用にブレイクアウトルーム機能を使用→試合→ジャッジ用にブレイクアウトルーム機能を使用→リフレクション です。

 

 

 

《4. 大会での利用》

[共通]

不正防止のため、常にビデオをオンにすることが求められています。

 

PDA中学生大会]

 案内が配布されていると思いますが、既に各ラウンド部屋とそのミーティングIDが公開されています。概ね上の★に挙げたように進行されるようです。

但し、試合進行中の協議に関する言及がないため、その際にLINE等を使用できるのかは不明です。

 

[HPDU連盟杯]

ブレイクアウトルーム機能を利用しないと明記されているため、どのような形式で実施されるかは分かりません。プレパ用の部屋まで細かい指定がなされるのかもしれません。

試合進行中に他のSNS等を使って協議することは認められています。

 

(※情報が入り次第、追記します。)

【初心者向け資料】ディベート用語集/ルール

こんばんは。もっといいブログ名が欲しいな…と思い始めているUnderBridgeです。

どうにも才能?ひらめき?がないので、思いつきません…。案は絶賛募集中なので、是非コメント欄にでもお願いします…

 

 

そんな話はおいておき、今回も自作資料を放出してみようと思います。いつも通りターゲット層が謎ですが…

同じ英語ディベートでも、アカデとパーラーで同じ単語でも指しているものが違ったり("Uniqueness"など)、そもそも日常生活ではなかなか聞かないような単語("Mutually Exclusive"など…)もあったりするので、そのあたりをまとめてみました。

もちろん、単語が分からないとディベートができない、という訳ではないですが、理解を促進するという意味で使ってもらえればと思います。

 

約1年前に作成したものに加筆・修正したので、間違ってるところもあるかもしれませんが(NAの2人目もMG/MOじゃなくてDPM/DLOでしょ!とか…ここは妥協してしまいました())、参考程度にご覧ください。

 

誤り等あれば教えてもらえれば有難いです。

 

drive.google.com

 

drive.google.com

【論題分析】HPDU中学生大会2020

こんばんは。つい最近までガムシロとミルクの容器の端が折れることを知らなかったUnderBridgeです。

これまで、必死に開け口のところの蓋を容器から剥がすように開けてきたので、3倍くらい人生苦労していたかもしれません()(伝わりますかね…?)

 

 

さて、本日、HPDU中学生大会が開催され、弊校からも2チーム参加させて頂きました。

僕のほかにもう1人ジャッジ参加もさせて頂き、弊部としては大変貴重な経験になりました。

改めまして、運営にあたってくださった皆さん、ありがとうございました!

 

タイトルにある通り、(自称)最速でこの大会で出された論題について分析してみようと思います。復習などに役立ててもらえればと思います。

但し、僕の言っていることが100%合っているとは限らないので、あくまで批判的にご覧になって下さい。

 

 

では、早速行きましょう!

 

【論題雑感】

Round1,2:この大会には丁度良いくらいかと思いました。標準よりはレベルは高いですが。

Round3:昨年もやや類似した論題(THBT new movies, or new TV shows which contain smoking scenes should be banned.)が出ましたが、難しいです…ジャッジするのも大変でした。

Round4:日本のことですし、比較的Illustration とかはしやすかったのかなぁ、と思います。日本を訪れる難民の実情について知っていないと厳しい面はあると思いますが。

 

 

【Round 1】難易度:★★☆☆☆

THBT teachers should be punished for bullying in their classrooms.(本院は、学級内でのいじめについて、教師が罰せられるべきだと信じる。)

 

punishは…1回で減給、2回で停職、3回やったら解雇、みたいな感じで定義すれば、Opp.の「新任教師が1回見過ごしただけで終わりはかわいそう!」みたいなArgumentに対応できると思います。まあ、ここは本質的な話ではないですが。

 

Clash(対立軸)は2つ作れると思います。

1つは実際にbullyingが減るのか、もう1つはteacherという存在は罰するのに適当なのか、です。bullyingが悪い、それを減らすべき、というのはConsensus(共通認識)になると思うので。

前者について、

Gov.側は現状、いじめに対処するIncentive(動機)が足りていないと言った話でしょうか。うやむやにしても、謝罪一つでなんとかなってしまっており、自殺とかにまで直結するものでない限りは罰せられない(弊部の部員から、荒んだ小学校の話とか聞かされました…)ので、実際は深刻なものでも看過されてしまっているといった感じですかね。

Opp.側は現状でも教育委員会や保護者の目によって、いじめに対処が行われているかは十分チェックされており、Incentiveは足りているが、教員が忙しすぎる(e.g. 部活、教育委員会への報告)のが問題であり、punishしたところで何も変わらず、不当に罰せられるだけ、みたいな話ですかね。(教員になってみないと実際は分からないですが…)

 

上記の点も大事ですが、"THBT X should ~" という論題である以上、「Xが~する線引き」の議論に踏み込んでほしいという思いがあるので、後者についても説明します。

Gov.側であれば、Classroom内(学校内)でのいじめが起きないように注意する責任がある、なぜならば子どもを預かるということには学校がstudentsのsafetyを守る責任が伴う…のでしょう。少なくとも、Classroom内というとは目の届く範囲ですし、免許を取ったということは、生徒の様子を見る能力を認められているということだと思うので。

Opp.側であれば、責任はteacherに必ずしもあるわけではない、いじめに気付けないのはそもそも忙しすぎる学校業務だ!という風に言えると思います。また、どんなにteacherが止めようとしても、理解してもらえないケース(e.g. 家庭環境の悪さ)において、責任があるのはteacherではなくparentだ、人格形成は友達とかでなく、幼少期を一緒に長く過ごしたparentに依存する部分が大きい、というように言え…そうです。

 

いずれにしても、いわゆる「現状分析」として、何が原因でいじめが起こっているのか(教員の怠慢なのか、子どもの生育環境なのか、etc.)、という分析は欠かせないものかと思います。

 


【Round 2】難易度:★★★☆☆

THBT parents should have full access to their children’s social media.(本院は、子供のSNSに親が完全にアクセスできるようにすべきだと信じる。)

 

身近な話題だと思うので、話しやすいのではないか、という気はしました。

これ関連でいくと、最も印象に残っているのはこの座間の話です。SNSを巧妙に使った手口でした。

www.tokyo-np.co.jp

 

のっけからGov.寄りですが、これが"full access"を与える理由になるかどうかは、また別の話です。

結論から言ってしまえば、1つはDanger protectionとRight of privacyの対立になると思います。「事件に巻き込まれそう」「全部見られるのは怖い」というのは、SNSを使ったことがある人ならなんとなく感じることではないでしょうか。(ちなみにTwitter社の定義によるとTwitterSNSじゃないらしいです。そんな訳ないですよね())

おそらく、0か100かの議論にはならない(=片方の事象は完全に問題ない!と言い切るのは無理)なので、相手の言うharmをconcedeした上で、どちらの方が大事かを示す、というのは重要な戦術になると思います。

 

まず、Dangerについてですが、

先にOpp.側から行くと、フィルタリング(SNS会社のもの、携帯端末のものなど)によって最小限化されており、害はほとんどない、even if親にfull access与えても、親の方がSNS疎いのでは?効果ないのでは?みたいなことは言えそうです。

Gov.側は子供はimmature(未熟)だから「この人がオススメしてるサイト面白そう!」「この人お金くれそうだから会おう!」と思ってしまう、そこは人生経験のある親が介入してやるべき、ということが言えそうです。上にあげた座間の例とかはDMだったのでフィルタリングには引っかからず、他にも手口が巧妙化していて不十分だよね…という内容だったり、一回でも個人情報(自撮り絵、住所)が流出したら何に使われるか終わり、取り返しのつかない事態になるよね…といった内容も言えると思います。

 

次に、Privacyについてですが、

Gov.側は親はそこまで制限しないのではないか?という話は言えそうです(反証もできますが)。親といえども、一定程度プライバシーは尊重するのではないか…?という希望的観測です。

Opp.側は子供の興味、幸福追求権を奪うのは何人たりとも許されない!全ての人間に与えられた権利!みたいな話かと思います。同じ趣味の人とつながる(ディベートなんてまさにそうですが)という話とかもいいかもです。

 

もう1つ、Round 1と同じく"THBT X should ~" という論題である以上、「Xが~する線引き」の議論に踏み込んでほしいですね。

Gov.であれば親の監督義務(民法820条)があり(この前提として、親が有効的に監視できるという説明は必要ですが)、プラットフォーム内で起こる話に関しても監督責任が生じる、という話ですかね。

Opp.であれば、親は子供がアカウント作る時点でconsentをしており、何をしているか把握すべきという義務は既に果たしている、一方でプラットフォーム内で起こる事件はプラットフォーマーの保護義務が働くべきところであり、親は関係ない!といった話はできると思います。(Irrelevantと捉えられる可能性があるので、相手への応答として示すなど、示し方には注意が必要かと思います)

 

やっぱり実際にやってみるのが一番…ではないです。Twitterはただの時間を餌に成長する青い鳥なのでやめましょう。でも一度始めるとやめられないんですよね(只のaddiction)

 

 

 


【Round 3】難易度:★★★★☆

THW ban films and music which show socially undesirable conducts as good (e.g. drug abuse, racism).(本院は、社会的に望ましくない行為(麻薬、人種差別など)を良しとする映画や音楽を禁止する。)

 

さあ、そろそろ記憶を薄れてきましたが、書けますかね()

冒頭に記載したように、昨年も類似した論題が出たので、そのときの記録も参照しつつ書いていきます。

 

ざっくりと言ってしまえば、Freedom of expression(表現の自由)がどこまで認められるべきか、という対立軸になるかと思います。

細かく言うと、filmやmusic, artなど、本来表現の自由度が高いものです。それらを"ban"するということは、社会に対して大きな影響があるなど、よほどの理由がない限り行われないことです。あったとしてもRegulation(規制、R18指定など)が関の山ですから。

 

これを踏まえて進めていきます。今回「socially undesirable conducts "as good"」という指定があるため、ここまで細かく分析する必要があります。(例として示されている麻薬、人種差別を踏まえると、タバコまで入れていいのかはよく分からないですが、入るという前提で進めさせていただきます)

先にOpp.側から行きます。古い映画を見ればタバコを吸うシーンなどは多く描かれていると思いますし、それらはいわゆる「カッコいい」行為として描かれています。しかし、これを見たからといって、皆がタバコを吸い始めるでしょうか?直感的には違う、と分かると思います。

では、なぜでしょうか?当然、私たちは教育の中で「タバコは体に悪い!」と散々教わってきていますし、場合によっては周りの人からもそれを言われたりします。映画の中で、「マリファナ最高だぜ!」と主人公が言っているシーンがあったとしても、大抵に人はそれがやってはいけない行為と認識できます。それは当然、多くの場合で(例外もあるとは思いますが、ここでは割愛します)製作者の側も同じでしょう。「マリファナは最高!」という社会を風刺し、価値あるものを生み出そうとしている…はずです。

もしくは、もっと単純に表現したいものすれば?他人に危害は加わらないでしょ?(他人に害がなければ、個人の行動を自由にして良いとする「危害原則(harm-principle)」)という考えに基づいて論を展開することもできそうです。

Gov.側は反対に「影響がある!」と主張する立場です。…結構具体化するのが難しい気もしますが、「タバコかっこいい!」というイメージを刷り込まれていると、大人になってからついやってしまうのかもしれませんね。もしくは、よくあるお酒のCMのような感覚で「こんな風に爽快になりたい!」…みたいに思うなど。全て想像の範疇ですが…

こういうイメージが蔓延することで、このような行為を是とする風潮が生まれる…とまで言えると強そうですね。

Gov.側だけふわっとしててすみません…。タブ見る限り、Gov.で勝ったチームが多そうだったので、中学生の皆さんはできていたんでしょう…

 

「ドラッグ良い!」という風刺をしながら、「ドラッグヤバいよね」というメッセージを届けようとする映画はどっちなんでしょうか…深淵にはまりそうです。 

細かい事例について掲載しているものではないですが、概説として読んでみるといいかもしれません。

www.latimes.com

 

 


【Round 4】難易度:★★★☆☆

TH, as Japan, would accept all refugees.(日本政府は、全ての難民を受け入れる。)

 

なんとなくは知っている方が多いと思いますが、まず、日本の難民受け入れの現状を見てみましょう。

現状の受け入れ数は非常に少なくなっています(以下の記事参照)。2018年は42名のみです。

www.refugee.or.jp

近年、積極的に難民受け入れを行っているドイツでは、色々な問題が起きていたりするようです…どうしてもお金はかかってしまいますから。

gendainoriron.jp

 

「受け入れれば、その国から見返りがもらえるかも!」のような国際関係に関する議論に発展させることもできるかと思いますが、いかんせん知識不足なのでここでは割愛させて下さい。

 

Gov.側としては「先進国の責任」のようなことは話せるかと思います。先進国の発展に伴って、代理戦争の形で発展途上国では紛争が絶えず、難民が発生している…のような形で、日本という先進国にも、難民を多く受け入れる責任がある、という風に持っていけると思います。

Opp.側としては、国内ですら大幅な財政赤字なのだから、受け入れる余裕はない、といった話でしょうか。仮に受け入れたとしても、難民に十分な生活をさせるお金はあるのか!といった流れですかね。

 

最近話題になっている「移民」と、今回触れられている「難民」の違い日本という国の特徴などを洗い出してみると良いかもしれませんね。色んな種類のArgumentを立てられると思います。

 

 

 

 

ということで以上になります。中学生にはハイレベル過ぎでは…?と思うような論題もありますが、ぜひ何らかの形で復習をしてもらえればと思います(関連するニュース、本を読むなど)。折角の休校期間中ですし。

 

コメント等あれば遠慮なくどうぞ!

【論題分析】HPDU神奈川県大会2020

こんばんは。周りの高2がTwitterを引退して行く中、やめる気配のないUnderBridgeです。

無意識的に頻度は減るかと思いますが、高3になっても普通にツイートする気でいるので、温かい目で見守って下さい…

 

 

さて、書く書くと言ってきた論題分析です。

それに先立って、そもそもパーラーメンタリーディベートとは何ぞや、という記事を書こうと思っていました…が、この記事に全て書いてあったので書いても無駄だと悟りました。感謝です。

即興型英語ディベートについて、まだあまりご存じでないという方に是非読んで頂きたい記事です。

あなたの知らない英語ディベートの世界。-小野暢思さん対談 | ESL club

 

 

さて、本題に入ります。

(※難易度の評価は主観です)

※THBT/THW…This House Believes That/This House Would(本院は〜:「House」とは議会のことを指す)

 

【Round 1】 難易度:★★☆☆☆

THBT a school trip abroad is better than a school trip in their own country for high school students.(本院は、高校生にとって、海外への修学旅行の方が国内への修学旅行より良いと信じる。)

(Gov.: Win)

 

ウォーミングアップにはいいかもしれないですが、少し難しめという分類に入りますかね…?

 

個人的には、論題とのRelevancy(関連性)だけは外さないように意識してプレパしています。

今回もそれに倣い、論題を細かく分けて分析しました。

 

・論題のTarget→high school students

   →高校生にとっての「better」とは何か?

・School tripとは何か?それが果たすべき役割とは何か?

・Abroad、Domesticの違いは何か?

 

このあたりを意識した上でプレパしてました。

途中になって、「Gov.の方がそれっぽいこと言えるし、やりやすいのでは…?」ということに気付きつつ…

 

もう少し細かく分析していくと、

・School→Pre-society(社会への準備期間)

・School trip→「修学」旅行、あくまで学問

このあたりを組み合わせて、

「修学旅行では教室内で学べないことを学ぶ、そして国際的なことに関して学ぶ方が重要」

というそれっぽいStance擬きを立てました(ここまで7分位?)。

 

更に細かく論を立てて行くと、

・国際感覚を身につける→日本国内に住み続けるとしても、グローバル化した社会でもそれは必要(具体性が足りないと指摘されてしまいましたが…)

・貧困な生徒に対しても機会を提供できる(「補助金」等の形で)→個人旅行ではaccessibleでない生徒も行けるようになる

この辺りの説明を核にアーギュメントを立てました。

 

一旦Stanceが決まった段階で、1st/2ndの具体化を手伝いつつ、Replyとして、対立軸の把握の方に重点を移していきます。

プレパ時点では、「国際感覚vs.国内のことも知らずに卒業してどうする!!」みたいな話が大枠になるのかなぁ…と思っていました。

 

実際、試合で相手の1stが「国内の文化学ぶの大事!」というアーギュメントを出してきたのですが、「ん?高校生であるNecessity説明して無くない?」と途中で気付いたので、2ndに付箋を渡してそこを突いてもらいました。その上で、こちら側の提示するものがどうして高校生の期間でなければならないのかを再度説明してもらいました。

相手の2ndから深いReasoningは無かったので、Replyでもそこをイントロで話し(たような気がします)、一貫してそこを追及する姿勢を取りました。本当は国際>>>国内という比較をすべきでしたが…

 

相手の1stから出てきたお金の話、2ndから出てきた治安の話は、2ndと協力しつつ予め反論を考えていた部分だったので、そこはなんとか対応できました。(相手の1stが治安について話したと勘違いし、半ば責めてしまいましたが…ごめんなさい…)

 

Opp.で立てるとしたら、やはり治安とお金の話をメインにしつつ、相手の「国際教育大事!に対抗するアーギュメントを打つ気がします。「そもそも危ないから教育できる訳ないでしょ!」みたいな比較を折り込んで。

学校はあくまで準備段階であり(e.g. 初等的な英語教育)、国際社会のことを学べる段階ではない。一方、国内であれば言語・知識の障壁も少なく、文化的なことも学ぶことができる。そもそも、海外と関わらない生徒もいるのだから、全員に学ばせる必要はない、といった話でしょうか。

 治安の話は海外でのひったくりの事例や、高校生だから何をするか分からない!、といった話、金銭面の話は「みんなお揃いのストラップ買いますよね?貧困の生徒買えないじゃないですか!普段は隠せる格差だけど、修学旅行ではいじめに繋がりかねない!」といった話ですかね…(ざっくりし過ぎていますが…)

 

結構Illustration(具体化)がものを言うラウンドな気もします。

 

 

 

【Round 2】難易度:★★★★☆

THW tax the consumption of meat products.(本院は肉製品の消費に対し課税する。)

(Opp.:Lose)

 

モーションムービーを見ながら「THW not eat meat??」「THW ban eating contests??」「THW ban 飲み放題/食べ放題??」など、いろいろな論題が頭をよぎってました。結果的に近かったような遠かったような…

 

スタンスの取り方が難しかったです…THW ban the consumption of meatとかと違って、Ban(廃止)vs. Freedom(自由)という対立軸にはならず、Taxation(課税) vs. No Taxationみたいな、若干中途半端な対立軸になってしまうので…

いっそのこと「Opp.はbanすることを支持します!」とか言ってしまっても良かったのでしょうか?(笑)

 

このラウンドはプレパがあまり上手くいかず、「対立軸が見えない…」「何言うか分からない…」みたいなことを話していたら5~6分ほど経ってしまったので、結構焦りました。

最終的に、

①Poorの話(肉→安い鶏肉とかは重要な栄養源、少しでも値上がりしてしまうと厳しい)

②Environmentへのeffect(単価が上がることによって、購買意欲が削がれる→畜産業者の収入が減る→環境に優しくない安い飼料などを用い、結果的に環境へのharmとなる)

の2点に落ち着かせました。②に関しては相手とがっつりClash(ぶつかる)ことを目指して立てましたが、試合の流れとしては①もClashすることとなり、Engagement(議論の衝突)があるラウンドで、楽しかったです。

 

突然、使用したArgumentを書いてしまいましたが、これに至った理由を説明したいと思います。

まず、キーワードは「tax」です。(結局、試合の中ではClashとしては出ませんでしたが…)

Taxにはいくつかの機能があって、代表的なものとしては

・Regulation(規制:酒税など)

・Redistribution(再分配:所得税等の累進課税のものなど)

・Revenue of government(国家収入:消費税など)

・Compensation(損害の穴埋め:Environmental taxなど)

などがあります。もちろん、例示したものの中でも複数の領域に跨るものもあります。(このような考え方は、実戦を通してストックしていくと良いと思います)

 

今回も使おうと思えば色々使えるラウンドでしたが、RegulationとCompensationに絞って準備しました。

まず、Regulationに関してですが、Tax系の論題でOpp.としては鉄板のやり方だと(僕は)思っています。価格が上がれば、負担は増える。一番もろに負担を被るのは貧困層です。THW introduce fat tax(脂肪・油脂分への課税).などの論題でも使ったことがある考え方なので、ここは比較的考えやすかったです。

但し、今回のラウンドではmeatなので、「肉の専門家でもないしなぁ…」と思いつつ、スーパーでの状況を思い出したりしつつ、安いし色んな栄養も入ってる!みたいなニュアンスで進めました(結局、ここは不明瞭なまま進んでしまいましたが)。相手から「肉である必要はない、魚でもいいじゃん!」と言われたときは、「はい、そうです!!!」と個人的には言いたかったです。両者の違いが分からない…

次にCompensationに関してです。畜産ってかなり飼料も水も使ったりするので、環境には悪いです。自分がGov.だったら絶対これを言うだろうな~と思ったので、対抗する意味でも出しました。結局メカニズムを詰め切れなかったのですが…

 

かなりActorがとっ散らかったラウンドになってしまったので、そこは反省せねば…と思っています。

音源を少し探してみた(大学生大会などで出されているようなので)のですが、見つからなかったので、肉と魚の違いでもお勉強します。家庭科ですね。

www.excite.co.jp

 

 

 

【Round 3】難易度:★★★★☆

THW impose a quota for ethnic minorities in national sport team, which compete in internaional sporting events (such as the Olympic Games, World Cup and etc.).(本院は、五輪やワールドカップなどの国際スポーツ大会に参加する国の代表チームに対し、少数民族用の枠を課す。)

(Gov.:Lose)

 

おお…分からん…って感じでした。難易度5を付けたいけど、これより難しい論題はあると思うので、4にしてます。イメージとしては4.2くらいです。

似たような論題としてはTHW introduce female quota in the Diet.(本院は、議会に女性枠を設置する。)みたいなものは知ってました。まあ、逆にこれしか知らなかったのですが。

 

国会の女性枠の論題から着想して、「現状、選考に入ることすら許されていない!」みたいな現状を示し、「radicalであっても、これくらいしないとなんとかならない!」という流れで説明しようとしました…が、スポーツが社会に与える影響という観点を完全に無視してました。確かに勝たないとメディアに取り上げられないですし。

 

Gov.としては現状どう頑張っても社会的な偏見によって参加すらさせてもらえない選手がいる、その人たちに機会を与える、そうすると社会のなかで他民族を尊重するようになる!みたいなことを言いましたが…話が広すぎましたね。

あと、そもそもquotaを使わないといけないほどヤバイ状況なのかという点については、あまり説明できてませんでした…

Opp.であれば、「Quotaだから入ったんでしょ!」と認識され、反対に肩身が余計に狭くなり、地位が低下していく…みたいなArgumentでしょうか。

 

あと、他にNational teamという点については着目してみました。勝利を目指すクラブチームとかとは違って、国を代表するのですから、極端に偏ってたら批判が来そう…みたいなざっくりとしたアイデアのまま進めました。

日本代表チームが全員東京都出身とかだったらさすがに怒りません…?FC東京が東京出身者で固められているならいいかもしれないですが…(サッカーのことをあまり知らないので、見当違いなことを言っていたらごめんなさい、というか見当違いな気しかしない)

結局、ざっくりし過ぎてて、あまり評価されませんでしたけどね…

 

まあ、難しいです。

僕の書いた話を読むより、英語の記事読んだ方が良いと思うので、読んで下さい(投げやり)

theconversation.com

www.theguardian.com

 

 

SF、GFは…気が向いたら書くかもしれません。

 

 

【Semi Finals】

THW prohibit private education industry from instilling fear in students to improve their academic performance (e.g. cram school teachers to say "failing to go to prestigious schools could lead to lower income").

(本院は、民間の教育産業が生徒の成績を上げるために、恐怖を与えることを禁止する(塾の先生が「良い学校に行かなければ低収入になる」と言う、等)。)

 

【Grand Final】

In countries with aging population, THW tax adults who do not live with their elderly parents.

高齢化社会を迎えている国において、本院は親と一緒に住まない大人に対し税金を課す。)

 

 

 

※もし意見、質問等あればコメント欄へ気軽に投稿して下さい!

※書いてほしい内容等があればここ(質問箱)へお願いします!(※上級的なテクニックの話は聞かないで下さい。大した回答は帰って来ないと思います)